ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)



ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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文句なく引き込まれるお話

最初は短編集のような構成でいながら、段々と謎が謎を読んできます。
途中江戸時代にいるのを忘れるほど、どっぷりワールドに浸れます。

主人公はいい加減さも持つけど、人として大事な部分はきちんと持っていて、
その人から見る様々な登場人物が、よくも悪くも巧みに描かれています。
私は特殊技能を持つ二人の子供が気に入りました。

宮部さんの本を読んでいると、はっとする程印象的な言葉に必ずぶち当たります。
えぐい程きめ細かい心理考察と、でも、最後に人間への温かさを忘れない眼差しが、
著者の本を読みたくなる所以ですね。

他の時代物ともリンクする人物の登場にニヤリとしました。
お勧めです!
上手いです

江戸・深川の鉄瓶長屋。
なんの変哲もないこの長屋で八百屋の太助が殺されたことがそもそもの発端となり、店子に信頼されていた差配人が姿を消した。
新しく来た差配人は非常識に若く、奮闘するも少しずつ店子が減っていく…
この裏には何があるのか。ぼんくら同心、平四郎が動き出す。

前半、人情主題の短編集かな、と思っており、それもなかなか楽しんでいたのですが、後半に入って一気に趣が変わりました。
前半で解決したと思わせておいた小さな事件が、実はつながっている…というやり方は面白かったです。
登場人物一人一人も、いい味が出ていました。
後半もこのまま楽しく読めればいいな、と思います。
佳作です

「あかんべえ」等の心霊ものではありません。
長屋を舞台にした連作で、
やがて大きな謎が解決して行く、
時代推理ものです。
人間関係の描写は相変わらずの宮部タッチ。
ただストーリーはシンプルというか、
地味ですね。それが本作の持ち味と言えます。
(それがつまらなくはないです。念のため)

宮部さんの著作では、大作ではなく佳作でしょう。
最終章に宮部作には珍しい、
残酷さ、冷たさを感じさせる部分があり、
そこが一番面白かったです。
あ?ぁ長かった

 退屈な小説でした。「あかんべぇ」「本所深川ふしぎ草紙」が面白かったので「震える岩」と本書を年末に読んだが、どちらもつまらなかった。特に本書は長くて長くて・・・途中で止めるのも癪なので最後まで読んだが、はやり大した感動もなく終わった。

 長過ぎるよ。4年間もかけて連載された小説らしいから著者も訳がわからなくなって書いているのじゃぁないでしょうか?全くつまらない話が続くだけ、後から後から「はいこれはこういうことでした」「実は過去こんなことありました」「こういう人がいましたけど今まで黙ってました」なんてのが延々と続いてしまって、最後までボンヤリとしてまとめられずに終わらせましたという印象。登場人物が多いのは許すとしても何の因果も無い人物を前半に登場させたり、前半では気にもしなかった話題を重要なところでひょいと持ち出してきて仰々しく扱ったりと非常に作り上げが下手なのである。

 著者得意の特異な子供が登場して読者をなさそうでありえもしない世界に連れて行ってから、勝手気ままに物語を展開していく「癖」は上等な手段とは思えない。宮部みゆきをちょいと買い被り過ぎましたね。もう彼女の長編は読みませんわ。時間が勿体無かったとしか感想が無い。

 「ぼんくら」というのは、著者が自らを評したということなのかもしれない。(あぃや失礼)
時代物なのに何か「理由」を思い起こさせる

最初は短編が続きます。一話読んで、二話を読み始めるとまた同じ登場人物なので「鬼平」みたいな感じかな思っていると、途中でやはり全てがつながる長編だと分かります。

途中で「理由」に何か似ているなあと感じました(下巻の54ページで「理由」という単語があったとき)。鉄瓶長屋が「理由」のマンションみたいな感じ、殺しの理由、長屋から人を追い出す理由などなど。

それぞれの登場人物の人物像を描き出すのはこの作家の得意とするところ。また、稀代のストリーテラー。
ついつい引き込まれます。

ところでこの題名「ぼんくら」は主人公井筒平四郎のことでしょうが、作中にはぼんくらという単語は一つも出てきません。井筒平四郎が自分のことを「ぼんやり」と述べているところが一箇所あり、それで、ああ「ぼんくら」とはこの主人公のことかと気付きました。



講談社
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