ポル・ポト〈革命〉史―虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ 305)



ポル・ポト〈革命〉史―虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ 305)
ポル・ポト〈革命〉史―虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ 305)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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再発しないとは言えない悲惨な革命なのではないか

本書を読んで先ず感じた事はポルポトはけして異常な人間ではなかったのではないかと言う事です。キリングフィールドに描かれている様な悲惨な状況があったのは事実だが、ブレーキの効かない状況で坂道を転げ落ちる様に、猛獣に追われ逃げ続ける様に過激さを増してしまった結果が150万人の虐殺に繋がったのではないかと感じました。
この本は他の解説を書かれている方々も紹介されているように、日本人の山田寛さんと言う読売新聞社の記者が現地でのインタビューやクメールルージュの時代にて他国から見た状況等を踏まえ時代をまとめてくれたものです。今もイラクで起きてしまっている様にアメリカの介入がどれ程悪影響を及ぼしているかを強く感じました。まさに、クメールルージュの裁判時に「裁判が開かれたらまずキッシンジャー元大統領補佐官を呼んで、クメールルージュを権力の座につける結果を招く過程で、ニクソン大統領と彼が果たした役割について証言させるべきだ」とフランソワ・ボンショー神父が言っていたとの言葉に共感を強く感じました。しかし母数が小さいので150万人の虐殺が大きく見えますが、実質で5,000万の虐殺が行われたと言われる中国の状況はもっと悲惨だったのではないかと・・まだ何処まで内部的には解決したか分からない状況で、その国で来年オリンピックが開かれる事に対し複雑な心境になるのは私だけだろうか。
本書はカンボジア、ポルポト政権の成り立ちから終わりまでを理解するには良い本だと思います。まだまだ分析が必要な部分が多く、それが出来なければ再発を防ぐ事は出来ないのではないでしょうか。

手軽な入門書だが、以前として「なぜ」という疑問が残る

著者は当時東南アジアに駐在していた新聞特派員で、生々しい情報に接する機会が多かったと思われるのだが、それでも、隔靴掻痒の感がある。当時の話を住民に聞くことはできても、そこでわかるのはポル・ポト政権が「何をしたか」だけであって、政権中枢が「なぜ」このような暴政を行ったのかは、当時のポル・ポト政権首脳部に聞くしかない。だが、関係者は死去するか口を閉ざしているかのどちらかなのだ。「なぜ」の部分がわからなければ、今後も同じようなジェノサイドは繰り返されるだろう。
毛沢東と金日成とポル・ポトは、70年代人民革命の三羽ガラスで、全2者の思想にポル・ポトは影響されていて、物資の面でも多大な援助を受けていたことがわかったのは収穫だった。ロン・ノルの右翼クーデターを招いたシアヌークの失政も厳しく指摘されている。
手頃な、でも貴重な、ポルポト時代の研究書

映画「キリング・フィールド」をご覧になられた方はお分かりであろうが、ポルポト=クメール・ルージュ時代のカンボジアでの惨劇は、人類史上、最悪の出来事のひとつと言っても過言ではないだろう。にもかかわらず、このテーマに関する概説書・研究書の類は、極めて少ない。国民の相当数が殺戮され、とくに、知識人や教育者がことごとく抹殺された傷は、いまなお、癒えていない。その意味で、本書は大変貴重である。今後、文化大革命などとの関係にも焦点を当てた著作が出てくることを期待したい。
ポル・ポト「革命」とは何であったのか

ポル・ポト政権は、150万人もの命を奪ったという。そのポル・ポト革命とはなんであったのか。

 知識人は殺され、都市に住むものは農村に移動させられ、ポル・ポトを中心とした「組織」に目をつけられた人々は拷問され、殺された。著者はこの「革命」が、「現実から遊離した、相当な虚構の上に立った誇大妄想」の「革命」であったこと、「人間不在の革命」であったこと、「借り物の多い「レンタル「革命」」であったこと、「自主独立偏執病革命」であったこと、「ブレーキのない革命」であったことをあげている。そうかもしれない、おそらくそうだろう。だがそれでもすっきりしないのだ。なぜなら虐殺の張本人たちがポルポトに責任をなすりつけ「革命」についてほとんど話さず、豪奢な生活をしているからだ。本書を読み終えても、疑問は氷解しない。しかし、本書にはそれを考える材料は十分に与えられている。



講談社
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